「シャフトを変えたいけど、REDとBLUEの違いが正直よく分からない」。そんな悩みを抱えている方、多いんじゃないだろうか。先日、Fujikura VENTUS TR REDを5Rから7Xまで一気に試打してきた。TR BLUEとの打ち比べもやったので、その全貌をお伝えしたい。

<目次>
- Fujikura VENTUS TR REDとは?
- 主要テクノロジー・進化ポイント
- 詳細スペック一覧
- 実戦試打インプレッション
- こんなゴルファーにおすすめ
- 価格・発売日・購入方法
- まとめ
1. Fujikura VENTUS TR REDとは?

VENTUSシリーズの中でも「低スピン・前に飛ばす」を追求したモデルがREDだ。TRはツアーリファインの略で、ツアープロの声を反映した設計になっている。カラーリングは茶色に近いエンジ色で、24REDよりもグッと渋い仕上がり。個人的には「早稲田カラー」と呼びたくなる大人っぽさがある。
BLUEが中間〜先端にかけてバランスよくしなるのに対し、REDは中間部がしっかりしていて先端の暴れを抑える設計。いわゆる「叩いても左に行きにくい」シャフトの代名詞的存在だ。
2. 主要テクノロジー・進化ポイント

- BELLCORE+テクノロジー:従来のBELLCOREからアップグレードされた心臓部。さらなるボールスピードの向上と安定性を両立させている。実際に打つと、インパクトでエネルギーがロスなく伝わる感覚がある。
- スプレッドトゥーファブリック:中間部のねじれと曲げ剛性を高める素材配置。これによりボールの散らばりを抑えている。打っていて「左右のブレ幅が小さいな」と感じたのは、この技術のおかげだろう。
3. 詳細スペック一覧

| 項目 | スペック |
|---|---|
| モデル名 | Fujikura VENTUS TR RED |
| ラインナップ | 5R / 5S / 6S / 6X / 7X |
| コアテクノロジー | BELLCORE+テクノロジー |
| 素材テクノロジー | スプレッドトゥーファブリック |
| シャフト特性 | 中間部しっかり・先端締まり系 |
| 推奨ヘッドスピード帯 | 38〜52 m/s(フレックスにより異なる) |
| 試打ヘッド | TaylorMade Qi4D LS DRIVER 10.5° |
4. 実戦試打インプレッション

● VENTUS TR RED 5R:シャキシャキ動く低スピンの刺客
まず5Rから打ってみた。正直「Rフレックスだし柔らかいんだろうな」と思っていたが、完全に裏切られた。手元がしっかりしていて、まったりした挙動が一切ない。Vのロゴの手前あたりからビュンと先が走る感覚がある。
計測データを見ると、ヘッドスピード43.0m/sでキャリー224.8ヤード、スピン1921rpm。注目すべきはこのスピン量の少なさだ。Rフレックスでここまでスピンを落とせるシャフトはなかなかない。
しっかり振り込んだ時にはヘッドスピード47.2m/sでキャリー258.2ヤード、トータル290.1ヤードを記録。スピンは2326rpmで、強く振っても吹き上がらない。HS43前後のゴルファーにとっては心強い選択肢になるだろう。
● VENTUS TR RED 5S:不思議な挙動が癖になる
5Sに持ち替えると、しなり感が一段階しっかりする。中間部からしなりが入ってくるが、そこから先端は別に動いていないような不思議な感覚。先端が締まっているから「つかまえてくれるのに暴れない」という矛盾した体験ができる。
ヘッドスピード43.3m/sでキャリー236.8ヤード、スピン2441rpm。打ち上げ角度12.1度と適度に球が上がり、つかまり感もある。タイミングが取りやすく、シャフトのしなりをしっかり感じたい人にはドンピシャだ。
個人的にもう少し振り込んでみたところ、HS45.3m/sでキャリー257.8ヤード、スピン1850rpmという強烈な数値が出た。トータルは286.0ヤード。5Sでこの低スピンは驚異的だ。
● VENTUS TR RED 6S:シャフトの動きが明確だが玄人向け
6Sになると重量感が増し、5Sよりも明らかに硬く感じる。シャフトの動き自体は明確なのだが、挙動の分かりやすさは5Sに軍配が上がる。HS43.5m/sでキャリー245.6ヤード、スピン2348rpm。打ち出し角14.5度と球は上がるが、50シリーズの方が好みだった。
ただし、しっかり叩いた時の数値は圧巻。HS49.8m/sでキャリー274.1ヤード、トータル307.9ヤード、ミート率1.46。このミート率の高さは、中間部のブレが少ないREDならではの恩恵だと感じた。
● VENTUS TR RED 6X:叩ける人の武器になる
6Xは「結構硬いぞこれ」というのが率直な感想。HS50.8m/sでキャリー270.8ヤード、スピン1969rpm、トータル305.3ヤード。動かし方を分かっていれば高さも出せるが、ヘッドスピードが足りないと球が上がらない可能性がある。叩けるタイプの人にとっては最高の武器になる一本だ。
● VENTUS TR RED 7X:モンスタースペック
7Xは正直、ものすごく重い。昔のシャフトを彷彿とさせる重量感だ。動かないわけではないが、しなり戻りが遅い。先端が動く感じはするものの、上の方の出力は感じにくかった。
ただ数値は嘘をつかない。HS51.0m/sでキャリー295.7ヤード、トータル319.9ヤード。スピン2595rpmと少し多めに入ったが、それでもこの飛距離は圧巻。重さとたわみで飛ばしたい本物のハードヒッター専用だ。
● 比較:VENTUS TR BLUE 6Sとの違い
同じ6SでTR BLUEも打ち比べた。HS49.9m/sでキャリー281.2ヤード、スピン2500rpm。REDの6S(スピン2165rpm)と比べるとスピンが多く、球が高い。正直、タイミングはBLUEの方が合わせやすかった。
剛性分布図を見ると理由がよく分かる。BLUEは途中で一度硬くなる瞬間がありリズムを取りやすい。一方REDはなだらかに落ちていく分布で、先端はREDの方が柔らかくTIPはBLUEの方が硬い。MIDDLEからHANDLEにかけてはBLUEがREDより柔らかい。つまり「低スピンで前に飛ばすならRED、高さと安定感ならBLUE」という棲み分けだ。
👍 良かった点 vs 🤔 微妙な点
| 👍 良かった点 | 🤔 微妙な点 |
|---|---|
| • 5Rでスピン1921rpmという驚異的な低スピン性能 • 中間部がしっかりしていて左右のブレ幅が小さい • 5Sは先端が締まりつつもつかまり感があり絶妙なバランス • フレックスの幅が広く幅広いヘッドスピード帯に対応できる |
• 6S以上はヘッドスピードがないと球が上がりにくい • 7Xはしなり戻りが遅く扱えるゴルファーが限られる • TR BLUEと比べるとタイミングの取りやすさでは劣る • 低スピンすぎてドロップする可能性があるためフィッティング必須 |
📊 項目別詳細評価(100点満点)
| 評価項目 | スコア | 評価バー |
|---|---|---|
| 🚀 飛距離 | 92点 | |
| ⬆️ 上がりやすさ | 72点 | |
| 🎯 つかまり | 75点 | |
| 🛡️ 寛容性 | 70点 | |
| 🎮 操作性 | 82点 | |
| ✋ 打感 | 85点 | |
| 🎯 方向安定性 | 88点 |
🏆 総合評価
低スピンで前に飛ばす攻撃的な一本
5. こんなゴルファーにおすすめ
- 普段からボールが高く上がりすぎる人:特に5Rはスピン1921rpmと驚異的な低スピン。吹き上がりに悩むなら試す価値あり。
- シャフトのしなりを感じながらタイミングを取りたい人:5Sの「中間からしなるが先端は締まる」挙動はタイミングが取りやすい。
- 叩けるハードヒッター:6X・7Xは高出力を受け止めてくれる。HS48m/s以上の人は一度試してほしい。
- 「前へ前へ」飛ばしたいアスリートゴルファー:低スピン・低弾道で風に負けない強い球を打ちたい人にぴったり。
- 「自分には合わない」と思っている人:これは声を大にして言いたい。対象外だと思っている人ほど、一度打ってみてほしい。意外な発見があるかもしれない。
競合モデルとの比較
同じVENTUS TRシリーズのBLUEとは明確にキャラが異なる。BLUEは中間〜先端のバランス型で球が上がりやすく、タイミングも取りやすい。REDは中間部がしっかりしていて先端の暴れを抑えるため、低スピン・強弾道が持ち味だ。
他社の低スピン系シャフトと比較すると、REDの特徴は「先が動く感覚はあるのに結果的にスピンが少ない」点。先端が完全にロックされた感覚ではなく、適度な走り感がある分、振りやすさとのバランスが良い。
6. 価格・発売日・購入方法
- 発売日:2025年発売(詳細時期は販売店にお問い合わせください)
- 想定価格帯:55,000円〜75,000円前後(フレックス・仕様により異なる)
- 購入方法:全国のゴルフショップ、オンラインストア、カスタムオーダー対応店で購入可能。フィッティング対応店での試打を強くおすすめする。
7. まとめ
VENTUS TR REDは「低スピンで前に飛ばす」という明確な意志を持ったシャフトだ。5Rでスピン1921rpm、6Sでミート率1.46という数値が、その実力を証明している。TR BLUEとは完全に別キャラなので、必ず打ち比べてフィッティングを受けてほしい。個人的には5Sの「つかまるのに暴れない」不思議な挙動が一番印象に残った。
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