「もう一度、あの飛距離を取り戻したい」——そんな人にドンピシャの一本が出ました。フジクラの新シャフトスピーダー ブーストを実際に試打してきました。結論から言うと、パワーがなくても勝手に走って飛ぶ。しかも右に全然逃げない。VTC×ダブルキックの”二段階加速”は、思っていた以上に本物でした。

目次
- スピーダー ブーストとは?(狙いと立ち位置)
- キーテクノロジー:VTC×ダブルキック=二段階加速
- スペック・価格(40/50/60)
- 実戦試打インプレ:つかまり・弾道・打感・飛距離データ
- こんなゴルファーに刺さる/合わない人
- まとめ
1. スピーダー ブーストとは?(狙いと立ち位置)
スピーダー ブーストは、フジクラが2026年3月5日に発売した新シャフト。名前の通りテーマは「飛ブースト」です。キャッチコピーは「大きくしなって鋭く戻る」。
近年は”クセのない”シャフトが主流でした。そこにあえて飛距離特化のダブルキックで殴り込んできたのがこのモデル。しかも昔の飛び系にありがちだった扱いにくさを、最新テクノロジーで消してきています。
「飛距離が落ちてきた」「もっとラクに飛ばしたい」——そんなゴルファーにど真ん中の一本です。
2. キーテクノロジー:VTC×ダブルキック=二段階加速
-
ダブルキック
手元と先端の2か所がしなる構造。大きくしなってから鋭く戻るので、球が上がりやすくスピン不足の人にも合う。いわゆる”ムチのように走る”挙動です。 -
VTC(Variable Torque Core)
NXシリーズ由来の技術。曲げ剛性ではなく「ねじれ(トルク)」を可変コントロールする。これでダブルキックの弱点だったあいまいな手応えやバラつきを解消しています。 -
結果=二段階加速
大きなしなり戻りに、ねじれ制御による安定が加わることで、パワーがなくても自動で走って飛ぶ。それでいて左右に暴れにくい。ここが最大の進化点です。

3. スペック・価格(40/50/60)
ラインナップは3ウェイト。価格は全モデル49,500円(税込)、日本製です(※組立費・グリップ代別)。
-
BOOST 40(R/S):約44.5g/トルク6.9°/調子 先・元
-
BOOST 50(R/S):約54.5〜55.5g/トルク5.6°/調子 先・元
-
BOOST 60(S):約64.5g/トルク4.5°/調子 先・元
重いモデルほどトルクは締まりますが、全体に「重軟(重いのにしなやか)」な味付け。60Sでもパワーで振り回さず、シャフトに任せて飛ばせるのが特徴です。
4. 実戦試打インプレ
ドライバーヘッドはPING G440K(高慣性モーメント系)で試打。ヘッドスピードは約48m/sでの計測です。
つかまり
とにかく右に逃げない。勝手にインサイドから下りてきて、放っておいてもドロー。「右に出そうと思っても出せない」レベルでした。スライサーには本当に心強い。
打感・弾道
手応えは軽いのに当たり負けしない。芯を少し外しても飛距離が落ちにくい。高弾道なのに吹け上がらないので、キャリーもランも稼げます。
飛距離データ(PING G440K)
| 組み合わせ | トータル | ボール初速 | バックスピン |
|---|---|---|---|
| 50S/10.5° | 263.6〜265.8yd | 64.9〜65.5m/s | 2107〜2162rpm |
| 60S/10.5° | 267.5yd | 66.0m/s | 2287rpm |
| 50S/9.0° | 271.2yd | 66.6m/s | 1970rpm |
ロフトを9度に下げるとスピンが締まってさらに伸びるのが数値にも出ました。別の試打では40(R)で316ヤードという報告もあり、軽量でもしっかり飛ぶのがこのシャフトの凄みです。
5. こんなゴルファーに刺さる/合わない人
刺さる人
-
飛距離・ヘッドスピードが落ちてきたと感じる人
-
アウトサイドインでスライスに悩む人
-
高慣性モーメントヘッド(G440Kなど直進性の高いヘッド)ユーザー
-
力に頼らずラクに飛ばしたい人・女性ゴルファー
合わない可能性がある人
-
リストを強く使って打つタイプ。シャフトが反応しすぎて、つかまりが強く出過ぎることがあります。
6. まとめ
総評:スピーダー ブーストは、ダブルキックの飛びとVTCの安定を両立させた”二段階加速”シャフト。パワー不要で勝手に走り、右にも行かない。飛距離が落ちてきた人ほど恩恵が大きい一本です。
—
次の一歩
-
リシャフトはスリーブ適合と工賃も要確認。専門店やゴルフ5などで組んでもらうのが安心。




コメント