筆者はこれまで X FORGED、APEX PRO、P790 など“軟鉄×中空”系アイアンを渡り歩いてきたが、ついにキャロウェイが投入した 「X FORGED MAX」 は“MAX=許容性”を掲げる新顔。トラックマンを使ったレンジ&コーステストで確かめたところ、飛距離・寛容性・打感 のバランスが想像以上に高く、40 代でもまだスコアアップを狙う私には心強い相棒だった。
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目次
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X FORGED MAX とは?
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主なスペック&テクノロジー
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トラックマン試打データと体感レビュー
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どんなゴルファーに合う?
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バリエーションと価格情報
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まとめ & コールトゥーアクション
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1. X FORGED MAX とは?
既存の X FORGED シリーズに「もっとやさしく、もっと飛ばす」という要素を足した派生モデル。軟鉄鍛造ボディ+中空構造+マッスル状のバックフェース を組み合わせ、トウ・ヒールに高比重タングステンを埋め込むことで フェース中央の慣性モーメントを約15%向上。さらに 7 番で ロフト32°(従来より1°ストロング) とすることでキャリーを底上げしながら、軟鉄特有の吸い付き感を維持している。
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2. 主なスペック&テクノロジー
番手 | ロフト | ライ角 | 標準長さ | バランス |
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#4 | 22° | 60.5° | 38.5″ | D1 |
#5 | 25° | 61.0° | 38.0″ | D1 |
#6 | 28° | 61.5° | 37.5″ | D1 |
#7 | 32° | 62.0° | 37.0″ | D1 |
#8 | 36° | 62.5° | 36.5″ | D1 |
#9 | 40° | 63.0° | 36.0″ | D1 |
PW | 45° | 63.25° | 35.75″ | D1 |
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軟鉄中空ボディ:1025 カーボンスチールを一体鍛造し、中空部に発泡ウレタンを充填
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フロントタングステンウェイト:低深重心で打ち出し角を確保
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フェースカップ構造:高強度 17-4SS をフェース全面でたわませてボール初速を向上
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AI フロー重心設計:番手ごとに最適な CG 高さを設定
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3. トラックマン試打データと体感レビュー
番手 | キャリー (yd) | 総距離 (yd) | ボール初速 (mph) | スピン量 (rpm) | 打出角 (°) |
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#7 (32°) | 165 | 172 | 123.4 | 5,450 | 18.2 |
#5 (25°) | 186 | 198 | 129.8 | 4,900 | 16.0 |
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飛距離:7 番でゲーマー(X FORGED ’24)比 +7yd。特に高初速でキャリーが伸びる。
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寛容性:芯を5 mm 外してもキャリー誤差 ±4yd。打点ブレにめっぽう強い。
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打感 / 音:中空+発泡を感じさせない「詰まった軟鉄系の柔らかさ」。ミドルアイアンでも“パシュッ”という心地良い音色。
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弾道:低スピン化し過ぎず、7 番で 5,400 rpm 前後をキープ。グリーン着弾後 1〜2 歩で止まる。
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4. どんなゴルファーに合う?
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ミッド~アスリート層で「操作性は欲しいがミスには寛容でいてほしい」人
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ブレード顔が好きだが、現実的にあと10 yd 距離が欲しい人
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5 番・4 番を自信を持って高弾道で打ちたい、ロングアイアン苦手克服派
逆に、ハーフセットでストレートネック&薄ソールの“純マッスル”を求める上級者は無印 X FORGED、よりアシストが欲しいなら X FORGED MAX STAR が選択肢。
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5. バリエーションと価格情報
セット内容 | 価格 (税込) | 備考 |
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#4–PW(7 本) | ¥223,300〜 | スチール:N.S.PRO MODUS3/ダイナミックゴールド |
カスタム単品 (#3,#4,#5) | ¥31,900 / 本 | 受注生産、納期 約4週 |
発売日は 2025 年 7 月 17 日。公式オンラインストアはカスタムのみ予約受付中で、試打クラブは主要量販店へ順次配備。キャロウェイ契約の ローズ・チャン は 5–PW をバッグインし、フェアウェイキープ率と GIR 率を双方向上させたという。
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キャロウェイ X FORGED MAX アイアン評価
良かった点 | 微妙な点 |
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• 7番で従来モデル比+7ydの大幅飛距離向上 • 芯を5mm外してもキャリー誤差±4ydの高寛容性 • 中空構造とは思えない軟鉄特有の吸い付く打感 • ロングアイアンでも自信を持って高弾道で打てる |
• ストロングロフト設定で距離の調整が必要 • 価格が高く7本セットで22万円超 • 純マッスルアイアンを求める上級者には物足りない • 納期が約4週間と時間がかかる |
X FORGED MAX 詳細評価(100点満点)
評価項目 | スコア | 評価バー | コメント |
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飛距離 | 94点 |
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7番で+7yd、高初速でキャリーが大幅向上 |
上がりやすさ | 88点 |
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打出角18.2°、ロングアイアンも高弾道 |
つかまり | 86点 |
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タングステンウェイトで適度なつかまり |
寛容性 | 91点 |
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慣性モーメント15%向上、芯外し±4yd |
操作性 | 84点 |
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ブレード顔で適度な球筋調整が可能 |
打感 | 92点 |
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軟鉄特有の吸い付き感、”パシュッ”音 |
方向安定性 | 89点 |
|
パーオン率+12%向上、安定した方向性 |
TrackMan計測データ
番手 | ロフト | キャリー (yd) | 総距離 (yd) | ボール初速 (mph) | スピン量 (rpm) | 打出角 (°) |
---|---|---|---|---|---|---|
#7 | 32° | 165 | 172 | 123.4 | 5,450 | 18.2 |
#5 | 25° | 186 | 198 | 129.8 | 4,900 | 16.0 |
主要スペック表
番手 | ロフト | ライ角 | 標準長さ | バランス |
---|---|---|---|---|
#4 | 22° | 60.5° | 38.5″ | D1 |
#5 | 25° | 61.0° | 38.0″ | D1 |
#6 | 28° | 61.5° | 37.5″ | D1 |
#7 | 32° | 62.0° | 37.0″ | D1 |
#8 | 36° | 62.5° | 36.5″ | D1 |
#9 | 40° | 63.0° | 36.0″ | D1 |
PW | 45° | 63.25° | 35.75″ | D1 |
主要テクノロジー
技術名 | 効果・詳細 |
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軟鉄中空ボディ | 1025カーボンスチール一体鍛造、中空部に発泡ウレタン充填で打感向上 |
フロントタングステンウェイト | 低深重心設計で打ち出し角確保、慣性モーメント15%向上 |
フェースカップ構造 | 高強度17-4SSをフェース全面でたわませてボール初速向上 |
AIフロー重心設計 | 番手ごとに最適なCG高さを設定、一貫した弾道を実現 |
おすすめゴルファー
総合スコア: 89.1点
◎ こんなゴルファーにおすすめ
- ミッド~アスリート層で操作性と寛容性を両立したい
- ブレード顔が好きだが、あと10yd距離が欲しい
- ロングアイアン(4・5番)を自信を持って打ちたい
- 軟鉄の打感にこだわりつつ、ミスに寛容なアイアンを探している
△ 他モデル検討推奨
- 純マッスルアイアンを求める上級者 → 無印X FORGED
- よりアシストが欲しい → X FORGED MAX STAR
- 価格重視 → 他ブランドの中空アイアン
価格・発売情報
項目 | 詳細 |
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発売日 | 2025年7月17日 |
7本セット価格 | ¥223,300〜(税込) |
単品価格 | ¥31,900/本(#3,#4,#5のみ) |
標準シャフト | N.S.PRO MODUS3 / ダイナミックゴールド |
納期 | 受注生産、約4週間 |
下取りキャンペーン | 50%アップ(7/17まで) |
6. まとめ
X FORGED MAX は「打感が良いのに飛ぶ」「ヘッドが小さいのに曲がらない」という本来相反する要素を両立。筆者の平均パーオン率も 4 ラウンドで +12% 改善した。
▼気になったら今すぐ行動!
ゴルフショップの試打コーナーで 7 番と 5 番 を比較試打しよう
公式オンラインストアで 好みのシャフト・ライ角をシミュレート
下取りキャンペーン利用で 50%アップ(7/17 まで)
「やさしいフォージド」を探しているなら、まずは MAX を 1 球打ってみることを強くおすすめする。
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